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コミッション納品時の適正サイズ・解像度(dpi)・ファイル形式の基礎知識

2026-07-20

はじめに:納品データの仕様は「用途」で決まる

イラストのコミッション(有償依頼)を受けた際、初心者クリエイターが最も迷うのが「キャンバスのサイズ(px)と解像度(dpi)をいくつに設定すればいいか」という問題です。

適切な納品サイズは、クライアントがそのイラストを「何に使いたいのか(用途)」によって完全に異なります。 本記事では、代表的な用途別の推奨サイズとファイル形式の基本をまとめました。


1. SNSのアイコン・ヘッダー用

デジタル空間でのみ使用され、印刷されることのない用途です。

SNSアイコン(X/Twitter、LINEなど)

  • 推奨キャンバスサイズ: 1000px × 1000px 〜 1500px × 1500px の正方形
  • 推奨解像度: 72dpi または 144dpi(※デジタル用なので高解像度である必要はありませんが、最近は高精細ディスプレイ向けに大きめに描くのが主流です)
  • ファイル形式: PNG または JPG

SNSヘッダー(X/Twitter用)

  • 推奨キャンバスサイズ: 1500px × 500px (比率 3:1)
  • 推奨解像度: 72dpi または 144dpi
  • ファイル形式: PNG または JPG

2. スマホ・PCの壁紙用(Skebなどの個人鑑賞用)

Skebやpixivリクエストなど、「おまかせ」で依頼される個人観賞用のイラストは、このサイズを基本にしておくとクライアントに喜ばれます。

  • 推奨キャンバスサイズ(縦長): 1080px × 1920px 〜 1440px × 2560px(スマホの全画面に収まる16:9比率)
  • 推奨キャンバスサイズ(横長): 1920px × 1080px(PCモニター用の16:9比率)
  • 推奨解像度: 300dpi または 350dpi(※個人で印刷して飾る人もいるため、少し高めに設定しておくと安心です)
  • ファイル形式: PNG(※画質劣化のないPNGが好まれます)

3. 同人誌の表紙・グッズ印刷用(商用・物理媒体用)

物理的な紙やアクリルグッズに「印刷」するためのデータです。デジタル用とは全く異なる厳格な仕様が求められます。

  • 推奨キャンバスサイズ: A4(210mm × 297mm)やB5など、作りたいグッズの物理サイズ + 塗り足し(上下左右3mm〜5mmずつ)
  • 推奨解像度:
    • カラーイラストの場合:350dpi 必須
    • モノクロ(白黒)漫画の場合:600dpi 必須
  • カラーモード: CMYK(※RGBのままだと印刷時に色がくすむため、印刷所の指定に従います)
  • ファイル形式: PSD(Photoshop形式、レイヤーを統合したもの)

基本フォーマット(PNG・JPG・PSD)の違い

  • PNG(ピング): 画質の劣化がなく、背景を「透過」させることができます。立ち絵やVTuberのパーツ分けイラストなどは必ず透過PNGで納品します。ただしファイルサイズが大きくなりがちです。
  • JPG(ジェイペグ): ファイルサイズが非常に軽く、Web上での表示が速いです。しかし保存するたびに画質が劣化し、背景を透過させることもできません。
  • PSD(ピーエスディー): Photoshopの作業データです。レイヤー(線画、色、背景など)を分けた状態のまま保存できるため、印刷所への入稿や、Live2Dモデラーへ渡すパーツ分けデータとして使用されます。

まとめ:迷ったら「大きめ・高解像度」で描いておく

「デジタル用だから」と小さいサイズ(500pxなど)で描いてしまうと、後から「やっぱり印刷してポスターにしたい」と言われた時に、画像が引き伸ばされてガビガビになってしまいます。 大は小を兼ねるため、迷ったらとりあえず「A4サイズ・350dpi」などの大きめのキャンバスで描き始め、納品時に用途に合わせて縮小して書き出すという癖をつけておくと安全です。

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最終確認日: 2026年7月20日