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フリーランスイラストレーターが経費として落とせる項目一覧・総まとめ

2026-07-14

はじめに:経費を漏らさず計上=最大の節税

イラストレーターやクリエイターが確定申告を行う際、支払う税金(所得税や住民税など)は「売上 - 経費」で計算される「所得(利益)」に対してかかります。 つまり、合法的に認められる経費をしっかり計上することが、手元に残るお金を増やす最も確実な方法です。

本記事では、フリーランスや副業で活動するイラストレーターが「どのようなものを経費として落とせるのか(計上できるのか)」をカテゴリー別に詳しく解説します。


1. 消耗品費・備品代(10万円未満のもの)

創作活動に直接必要となる物品の購入費用です。1つ(1セット)の購入価格が10万円未満のものは、買ったその年の経費として全額落とすことができます。(※青色申告の場合は30万円未満まで一括計上できる特例があります)

  • PC周辺機器: ペンタブレット、液晶ディスプレイ、マウス、キーボード、外付けHDDなど
  • 画材・文房具: コピック、スケッチブック、コピー用紙、インクカートリッジなど
  • デスク周り: 作業用デスク、オフィスチェア、デスクライトなど

2. 通信費

イラストの納品、クライアントとの連絡、資料収集などに必要なインターネットや通信にかかる費用です。

  • インターネット回線代: 自宅のWi-Fiや光回線の料金
  • スマートフォン料金: 連絡用やSNS運用に使っているスマホの利用料金
  • サーバー代: 自身のポートフォリオサイトのレンタルサーバー代やドメイン代

※注意:自宅の回線や個人のスマホを仕事とプライベートの両方で使っている場合は、仕事で使っている割合(例:50%)だけを経費にする「家事按分(かじあんぶん)」を行う必要があります。

3. 地代家賃・水道光熱費

自宅を仕事場(アトリエ)として使っている場合、家賃や電気代の一部を経費にすることができます。

  • 家賃: 自宅の面積のうち、仕事で使っている部屋の割合(例:30%など)を家事按分して計上します。
  • 電気代: パソコンなどの機材を動かすための電気代も、作業時間やコンセントの数などを基準に按分して計上します。

※ガス代や水道代は、イラスト制作に直接関係がないとみなされることが多いため、一般的には経費に含めません。

4. 旅費交通費・交際費

仕事の打ち合わせや、作品作りのためのインプットにかかる費用です。

  • 旅費交通費: 同人イベント(コミケやティアなど)への参加交通費・宿泊費、打ち合わせのための電車代など。
  • 交際費: クライアントや同業者との打ち合わせ時のカフェ代や飲食代、お中元・お歳暮などの贈答品代。
  • 取材費: イラストの背景資料として写真を撮りに行った際の交通費や施設の入場料など。

※取材費や交際費については、「どこへ、誰と、何の目的で行ったか」を領収書の裏などにメモしておくことが重要です。

5. 支払手数料(プラットフォームの手数料)

FANBOX、Skeb、BOOTHなどを利用した際に引かれる手数料も、立派な経費です。

  • サービス手数料: 売上から天引きされる10%などの手数料
  • 振込手数料: 口座へ売上を引き出す際にかかる200円や300円などの手数料
  • 銀行の振込手数料: 外注先(アシスタントなど)へ報酬を振り込む際の手数料

※PochiToolのような手数料計算サイトを利用して、自分がプラットフォームにいくら手数料を支払っているかを把握しておくことは、確定申告の際にも役立ちます。

6. 図書教育費(資料代・勉強代)

技術向上のための投資や、作画の参考にするための資料購入費用です。

  • 書籍代: イラスト技法書、人体解剖学の本、背景用の写真集など
  • 雑誌・漫画・映画: 作画の資料や流行の研究目的で購入したエンタメ作品(※仕事にどう活きたか説明できる必要があります)
  • セミナー代: デッサン教室の受講料や、オンライン講座(Palmieなど)の料金

7. ソフトウェア・ツール代(サブスク)

デジタルでイラストを描くために不可欠なソフトの費用です。

  • お絵かきソフト: CLIP STUDIO PAINT、Adobe CC(Photoshop等)の月額料金・年額料金
  • 仕事用ツール: DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージ代、マネーフォワードなどの会計ソフト代

まとめ:迷ったら「仕事に関係あるか」で判断

経費として落とせるかどうかの最大の判断基準は、**「それが売上を作るため(仕事のため)に直接必要だったか」**という点です。税務署から尋ねられた際に、胸を張って「これはイラストを描くために必要でした」と説明できるものは経費になります。

確定申告の時期に慌てないよう、普段からレシートや領収書は捨てずに保管し、月に1回は帳簿をつける(メモ帳やエクセルに打ち込む)習慣をつけておきましょう。