BOOTHの販売手数料とBOOST(上乗せ支援金)を含めた手取り計算の仕組み
はじめに:BOOTHの独自の決済手数料構造
pixivが運営する総合マーケットプレイス「BOOTH(ブース)」は、同人誌、アクリルキーホルダーなどの物理グッズから、イラストデータ、3Dモデル、音声作品などのデジタルコンテンツまで、あらゆる創作物を手軽に販売できるプラットフォームです。
BOOTHの手数料構造は、FANBOXやSkebのような「パーセンテージのみ」の単純な計算とは異なり、**「パーセンテージ + 固定額」**という独自のハイブリッド方式を採用しています。 本記事では、その複雑な計算ロジックを分かりやすく紐解き、正確な利益計算ができるように解説します。
基本的な手数料:5.6% + 22円
BOOTHでの商品が購入された際にかかる決済手数料は、以下の通りです。
【 注文金額(商品代金+送料) × 5.6% 】+ 22円
※ 手数料の計算時に発生した小数点以下は「切り捨て」となります。
計算例1:1,000円のデジタルコンテンツを販売した場合
- 商品代金:1,000円
- パーセンテージ部分:1,000円 × 5.6% = 56円
- 固定額部分:22円
- 合計手数料:78円
- 手取り額:922円
小額商品への影響(要注意)
BOOTHの手数料構造は、「固定の22円」が存在するため、商品の価格が安ければ安いほど、実質的な手数料率(売上に対する手数料の割合)が高くなるという特徴があります。
例えば、100円の素材データを販売した場合:
- パーセンテージ部分:100円 × 5.6% = 5円(小数点切り捨て)
- 固定額部分:22円
- 合計手数料:27円
- 手取り額:73円 実質手数料率:なんと27%!
このように、100円〜300円程度の低単価商品を扱う場合は、固定手数料22円の重みをしっかり考慮して価格設定を行う必要があります。
BOOST(上乗せ支援金)を含めた計算方法
BOOTHの素晴らしい機能の1つに「BOOST」があります。これは、購入者が商品の価格に任意の金額を上乗せしてクリエイターを支援できる機能です。
ここでよくある疑問が、「BOOSTされた金額にも手数料はかかるのか?」という点です。 結論から言うと、BOOSTされた金額にも通常の決済手数料(5.6%)がかかります。
ただし、計算は「商品代金」と「BOOST金額」を合計した「総決済金額」に対して1回だけ行われます。固定の22円が二重に引かれることはありません。
計算例2:1,000円の商品に、500円のBOOSTをしてもらった場合
- 総決済金額:1,000円 + 500円 = 1,500円
- パーセンテージ部分:1,500円 × 5.6% = 84円
- 固定額部分:22円
- 合計手数料:106円
- 手取り額:1,394円
購入者の温かい支援であるBOOST金額からも5.6%は引かれてしまいますが、プラットフォームを維持するための決済インフラ費用として理解しておく必要があります。
振込手数料と精算サイクル
売上を自分の銀行口座に引き出す際の手数料とスケジュールも確認しておきましょう。
振込手数料
売上金額にかかわらず、以下の振込手数料が発生します。
- 30,000円未満の振込:200円
- 30,000円以上の振込:300円
振込スケジュール
BOOTHの売上は、注文月の翌月20日に自動的に登録口座へ振り込まれます。手動での振込申請は必要ありません。 ※ 銀行の休業日と重なる場合は前倒しまたは後ろ倒しになることがあります。
まとめ:価格設定は「手取り」から逆算しよう
BOOTHで商品を販売する際は、売上=手取りではないことを常に意識する必要があります。 特に、以下のポイントに注意して価格設定を行いましょう。
- 500円以下の低単価商品は、実質手数料率が高くなる(固定22円の影響)
- BOOSTにも5.6%の手数料はかかる
- 最終的な利益は「手取り額 - 原価(製造費)」で計算する
商品の価格を決める際、「最終的にいくら手元に残したいか」を正確に知りたい場合は、PochiToolのBOOTH手数料計算機をご活用ください。商品代金と想定BOOST額を入力するだけで、複雑な小数点切り捨て処理を含めた正確な手取り額を瞬時に計算できます。